オンイヤーヘッドホンは、耳の上にパッドが乗るため軽量で持ち運びやすい一方、長時間のリスニングでは側圧で痛みを感じることもあります。
本記事ではその構造やオーバーイヤー・耳掛け式との違いを図解しながら解説し、ライフスタイル別の選び方、音質やノイズキャンセリングのチェックポイント、定番から最新まで有線・ワイヤレスのおすすめモデル10選を紹介。さらに購入後に痛みが出た際の調整・パッド交換テクまで詳しくお届けします。
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【2025年最新】ワイヤレスヘッドホンおすすめランキング20|高音質とデザイン性に優れたモデルを紹介
そもそも、オンイヤーヘッドホンとは?
オンイヤーヘッドホンは、イヤーカップが耳介(耳たぶとその周囲)に直接当たる「耳乗せ型」のヘッドホンを指します。オーバーイヤーほど大きくなく、インイヤーほど小さくもない中間的なサイズ感が特徴で、軽量・コンパクトさと適度な音質を両立できるバランスの良さが支持されています。
ここではまず、オンイヤーヘッドホンの構造や仕組みを押さえたうえで、オーバーイヤーや耳掛け式との違いを分かりやすく解説します。
- オンイヤーヘッドホンの構造と仕組みを解説
- オーバーイヤーヘッドホンとの違い
- 耳掛け式ヘッドホンとの違い
オンイヤーヘッドホンの構造と仕組みを解説
耳の上にパッドが乗る。この独特な装着方式が生むメリットと仕組みを理解すると、オンイヤーが選ばれる理由が見えてきます。
オンイヤーヘッドホンはドライバー径40mm前後のユニットを薄型ハウジングに収め、ヘッドバンドで側圧をかけて耳介に密着させます。イヤーパッドはウレタンやメモリーフォームを採用し、密閉型の場合は音漏れを抑えつつ適度な通気性も確保。
オープン型では放熱性が高まり、長時間装着でも蒸れにくいのが利点です。耳を覆わないため外耳道への圧迫が少なく、軽快なフィット感を得やすい一方、パッドと耳介の接地面積が狭いぶん、音響的な密閉性はオーバーイヤーに劣ります。
こうした構造上の特性が、持ち運びや装着感、音質のバランスを決定づけています。
オーバーイヤーヘッドホンとの違い
「耳を包む」か「耳に乗せる」か。装着方式の差は音質にも携帯性にも大きく影響します。
オーバーイヤーヘッドホンは大きなイヤーカップで耳全体を覆い、物理的に外音を遮断しやすいため、低音の量感やノイズ遮断性に優れます。ただしハウジングは大型化し、重量も300gを超えるモデルが多いのが難点。
対してオンイヤーは200g前後と軽く、カップ径が小さいためバッグにも収納しやすいのが長所です。音質面では密閉度の違いから低域の迫力や音場の広がりでやや不利ですが、そのぶん開放感のあるナチュラルな鳴り方を好むユーザーも少なくありません。
旅行や通勤での携帯性を重視するならオンイヤー、室内での没入感を求めるならオーバーイヤーといった使い分けが一般的です。
耳掛け式ヘッドホンとの違い
(引用元:JVC公式)
軽さを突き詰めた耳掛け式とオンイヤーは、似て非なる装着感を提供します。
耳掛け式ヘッドホンはフック状アームで耳介の後ろに引っ掛ける構造が主流で、ドライバー径は30mm前後とさらに小型。重さは100g未満のものが多く、運動時や短時間の通話用として人気です。ただしフック部がフィットしないと外れやすく、長時間装着では耳が痛くなるケースも。
オンイヤーはヘッドバンドで重量を分散し、側圧で固定するため安定性が高く、リスニング用途に適しています。音質面でもオンイヤーのほうがドライバーサイズに余裕があり、再生レンジや低域の厚みで有利。
軽さと固定力を最優先するなら耳掛け式、音楽鑑賞のバランスを求めるならオンイヤーがベターと言えるでしょう。
オンイヤーヘッドホンのメリット
ここでは代表的なメリットを2点に絞り、具体的な利便性を詳しく見ていきましょう。
- 軽量コンパクト
- 音抜けの程よさ
軽量コンパクト
持ち運びやすさはオンイヤー最大の武器。モバイルライフに自然と溶け込みます。
オンイヤーヘッドホンはイヤーカップが耳介に収まる直径40 mm前後の小型ドライバーを採用するため、本体重量は200 g前後が主流。折りたたみヒンジやフラットスイーベル構造を備えたモデルなら、厚みが4〜5 cmまで薄くなり、PCバッグやジャケットの内ポケットにも難なく収納できます。
軽さは首や肩への負担を抑えるだけでなく、夏場の蒸れや圧迫感も最小限。通勤・通学、カフェ作業、オンライン会議の合間など、ヘッドホンを着脱する機会が多い人ほど、その取り回しの良さが日常の快適さに直結します。
旅行先でもスピーカー代わりに気軽に使え、サブ機としても重宝する汎用性の高さが魅力です。
音抜けの程よさ
密閉し過ぎない構造がこもり感を軽減し、自然なリスニング空間を演出します。
オンイヤーは耳を完全に覆わないため、ハウジング内部の空気がこもりにくく、オーバーイヤーより開放的なサウンドが得られます。低域の量感が過度に膨らまず、中高域の抜けが良いため、アコースティックやボーカル主体の楽曲では息づかいまでクリアに感じられるのが利点。
また適度に外音も取り込むため、街歩きやオフィス環境で周囲の気配をゼロにしない安全面にも貢献します。長時間リスニング時に耳が疲れづらい点も見逃せません。
さらに、適度な音抜けがヘッドホン自体の共振を抑え、音場の広がりを自然に感じられるなど、音楽をリラックスして楽しみたいユーザーに最適です。
オンイヤーヘッドホンのデメリット
ここでは代表的なデメリットを2つに絞り、その原因と対策を詳しく解説します。
- 側圧による痛み
- 音漏れリスク
側圧による痛み
耳が痛くなるという悩みはオンイヤーユーザー共通の課題。原因と緩和策を押さえましょう。
オンイヤーヘッドホンは、ヘッドバンドの側圧でイヤーパッドを耳介に密着させて音漏れを抑えます。しかし長時間装着すると血行が悪くなり、外耳の軟骨部分が圧迫されて痛みやしびれを感じがちです。特にメガネやピアスとの併用時は負担が集中しやすく、早ければ30分程度で不快感が出る場合も。
対策としては、側圧を緩めるためにヘッドバンドを慎重に広げるストレッチや、低反発フォーム入りの厚手パッドへ換装する方法が効果的。休憩を挟んで耳を軽くマッサージし、装着位置や角度を微調整するだけでも圧迫感は大幅に軽減できます。
音漏れリスク
パッドが耳を完全に覆わない構造は、開放感と引き換えに音が外へ逃げやすい特性も生みます。
オンイヤーはイヤーカップが小さく、耳介とパッドの接地面で密閉性を確保するため、僅かな隙間から高域成分が外部へ漏れやすいのが弱点です。静かな図書館や夜間の室内など環境音が少ない場所では、70〜80dB程度の通常リスニングでも周囲に楽曲が聞こえてしまうケースがあります。
また外音が入り込みやすいため、音量を無意識に上げてしまい聴覚疲労や難聴リスクが高まる点も要注意。遮音性を高めたい場合は密閉型オンイヤーを選び、低音量でも十分に聴こえるドライバー性能を重視すると◎。
さらにパッドにレザーレットや高密度フォームを採用したモデルを選ぶことで音漏れを最小限に抑えられます。
オンイヤーヘッドホンの選び方
オンイヤーヘッドホンを後悔なく選ぶコツは、「利用シーン」と「優先したい機能」を具体的にイメージしながらチェック項目を絞り込むことです。ここでは4つの視点から、失敗しない選び方を紹介します。
- 有線orワイヤレスを選ぶ
- ノイズキャンセリング要否をチェック
- 装着感をチェック
- 耳掛け式も選択肢に入れよう
有線orワイヤレスを選ぶ
まず決めたいのはケーブルの有無。音質と利便性のどちらを重視するかで選択肢が絞れます。
有線モデルは電源いらずで遅延ゼロ、最大ビットレートも機器側に制限されないため、ハイレゾ楽曲をそのまま鳴らせる高忠実度が強みです。また、バッテリーを気にせず長時間リスニングやゲーム用途にも好適。
一方ワイヤレスはBluetoothにより断線リスクやケーブルの煩わしさが一切なく、通勤・ジム・家事といったながら聴きが快適。近年はLDACやaptX Adaptive対応機種が増え、音質面の差も縮小しています。
自宅リスニング中心なら有線、移動や作業が多いならワイヤレスという基準で選ぶと失敗が少なく、両対応モデルを選べば用途ごとに切り替えられて便利です。
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ノイズキャンセリング要否をチェック
静かさを買うか、開放感を取るか。環境に応じて最適解が変わります。
オンイヤーは耳を完全に覆わないため遮音性が弱めですが、最新モデルはマイクと逆位相信号で騒音を打ち消すアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載し、車内やオフィスでも小音量でクリアに聴けます。ただしANC回路はバッテリー消費が増え、わずかなホワイトノイズや音質変化を伴う場合もあるため、静かな室内使用が中心なら非搭載モデルのほうが自然な音抜けが楽しめることも。
用途が屋外8割以上ならANC付き、屋内主体なら軽量・長時間仕様を優先するなど、使用環境に合わせて要否を判断しましょう。
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装着感をチェック
耳の痛みやズレがストレスにならないよう、側圧・重量・パッド素材の三要素を確認。
側圧が強すぎると30分ほどで耳介がしびれ、弱いと低音が逃げてしまいます。購入前に公表値(側圧N値・重量g)を確認し、200g前後かつ側圧2.5〜3.5Nが標準的な快適ゾーン。
イヤーパッドはメモリーフォーム+プロテインレザーが柔らかくフィットし、蒸れを防ぐパンチング加工があると夏場も快適です。また、スイーベルやヒンジで角度を微調整できるモデルは頭の形に合わせやすく、メガネとの干渉も少なめ。
店舗で試着できない場合は返品保証のある通販を活用し、自分の頭に合うか必ず確認しましょう。
耳掛け式も選択肢に入れよう
もっと軽く、もっと外れにくくを求めるなら、近縁ジャンルの耳掛け式を比較すると視野が広がります。
耳掛け式ヘッドホンはフックで耳裏を固定し、重量100g以下と超軽量なのが特徴。ランニングやオンライン会議など動きが多いシーンでもズレにくく、側圧による痛みも最小限です。
ただしドライバー径が小さいぶん再生レンジは狭く、オンイヤーに比べ低域の量感や音場の広がりは控えめ。またフック形状が合わないと長時間で耳が痛む場合もあります。
選び方としては、音質と快適性のバランスでオンイヤーを基本にしつつ、軽さと固定力を最優先したいスポーツ用途では耳掛け式を候補に加えると、より最適な一台に巡り合えるでしょう。
【有線】オンイヤーヘッドホンのおすすめ5選
有線タイプのオンイヤーヘッドホンは、バッテリー切れの心配がなく、音質劣化も少ない点が魅力です。ケーブル一本で接続すれば即座に音を再現できるため、映画の細かな効果音やセリフのニュアンスをしっかりキャッチできます。
ここでは、価格帯やデザイン、装着感にバランスの取れた5モデルを厳選しました。
ROSE TECHNICS DISTANT MOUNTAIN
ROSE TECHNICSの「DISTANT MOUNTAIN」は、40mmダイナミックドライバーを搭載し、クリアな中高域と豊かな低域を両立。オンイヤーながら密閉型に近いフィット感で音漏れを抑えつつ、映画館のような没入感を演出します。ハウジングにはアルミニウム合金を使用し高い剛性を確保。イヤーパッドはソフトレザー製で長時間装着でも痛みを感じにくく、折りたたみ機構を備えているため携帯性も優秀です。ケーブルは着脱式の布巻き仕様で絡まりにくく、プラグは金メッキ加工により接点の安定性を高めています。
ST-90-05-H(灰色)
ST-90-05-Hは、30mmドライバーを採用しつつ軽量化を極めたモデル。片耳わずか100g台の驚きの軽さで、耳上にかかる負担を最小限に抑えます。音質はフラット寄りのチューニングで、セリフの聴き取りやすさに優れ、映画の細かなニュアンスを逃しません。イヤーパッドは低反発フォームを使用し、側圧が強すぎない設計。グレーカラーのマットな仕上げがスタイリッシュで、リビングや書斎などインテリアにも自然に溶け込みます。ケーブル長は1.2mで、テレビやPCデスクにも使いやすい長さです。
Koss x Retrospekt P/21 レトロオンイヤーヘッドホン
Koss x Retrospekt P/21は、クラシカルなメタルフレームとレトロ感あふれるイヤーカップが目を引くモデルです。40mmダイナミックドライバーを搭載し、中低域の豊かな厚みとクリアな高域をバランス良く再生。イヤーパッドには肌触りの良い合成レザーを使用し、適度な側圧でしっかり耳にフィットしながらも長時間装着しても痛くなりにくい工夫が施されています。ケーブルは着脱式で、絡みにくい布巻き仕様。プラグは金メッキ処理されており、接触抵抗を低減して信号伝送を安定させます。レトロなルックスながら音響性能はモダンで、映画のダイアログの明瞭さはもちろん、爆発シーンの重低音や環境音の細やかな表現力にも優れています。実勢価格は5,000円前後と手頃ながら、耐久性とデザイン性を両立した大人の一本です。
オーディオテクニカ ATH-EP100
ATH-EP100は、オーディオテクニカのエントリーオンイヤーモデル。40mmドライバーにより中低域の厚みを確保しつつ、高域の伸びも良いのが特徴です。イヤーパッドは耐久性に優れたポリウレタン製で、長時間の映画鑑賞でも汗や湿気に強く、蒸れにくい構造。ヘッドバンドにはスチールスライダーを採用し、サイズ調整もスムーズに行えます。ケーブルは片出しで絡まりにくく、プラグ部はストレート形状のためテレビ台下など狭い場所でも使用しやすい設計です。価格は4,000円前後で、コストパフォーマンスの高さが光る一台。
オーディオテクニカ ATH-P100M
ATH-P100Mは、モニターヘッドホン譲りのタイトな低域再生とクリアな中高域を提供するオンイヤーモデルです。45mmドライバーと密閉型設計により、効果音やBGMの迫力をしっかり伝達。イヤーパッドには低反発ウレタンフォームを内蔵し、側圧を和らげつつ密閉感もしっかり確保。ケーブルは着脱式でスマホ用とオーディオ機器用プラグが両対応可能。重量は約180gと軽量で、長編作品も快適に楽しめます。マットブラックのシンプルなデザインがどんなインテリアにもマッチし、実勢価格は5,000円前後です。
【ワイヤレス】オンイヤーヘッドホンのおすすめ5選
ケーブルの煩わしさから解放され、スマホやタブレットとすぐにペアリングできるワイヤレスタイプ。通勤・通学からリビングでの映画鑑賞まで、場所を選ばず快適に音を楽しみたい方に最適な5モデルをご紹介します。
AVIOT WA-Q1
軽量ボディと折りたたみ機構で持ち運びしやすいAVIOTのWA-Q1は、40mmドライバーによるクリアな中高域を実現。Bluetooth 5.2対応で安定した接続を保ちつつ、最大20時間連続再生と急速充電機能を備え、長時間の映画視聴にも余裕があります。オンイヤーながらイヤーカップの側圧を抑え、長時間装着でも耳が痛くなりにくい設計です。
JBL TUNE 520BT Bluetoothヘッドホン
JBL独自のPure Bassサウンドを搭載し、迫力ある低域再生が魅力のTUNE 520BT。Bluetooth 5.0で音切れしにくく、フリップで片耳モニターにもできる回転イヤーカップを採用。約16時間の連続再生と、急速充電で5分の充電で最大2時間再生と、忙しい日常でも安心して使えます。シンプルな操作ボタンで再生や通話の切り替えも直感的です。
MONDO FreeStyle モンド フリースタイル オンイヤー ヘッドホン
デザイン性に優れたMONDO FreeStyleは、ポップなカラーバリエーションが特徴。40mmドライバーが鮮明な音像を描き、映画のセリフや細かな効果音をクリアに再生します。Bluetooth 5.1対応でペアリングがスムーズ、約18時間のバッテリーライフで一日中使えます。イヤーカップ内にマイクを内蔵し、ハンズフリー通話も快適です。
Anker Soundcore H30i
AnkerのH30iは、50mmドライバーと独自開発のBassUpテクノロジーで、重低音再生に優れたモデル。アクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、映画の静かなシーンでも周囲の雑音を効果的に遮断します。約35時間の連続再生と快適なソフトレザーパッドにより、長編作品もストレスなく楽しめるほか、USB-C急速充電に対応しています。
Amazonベーシック ワイヤレスオンイヤーヘッドホン
Amazonベーシックから登場したこちらは、価格の手頃さが最大の魅力。Bluetooth 5.0で安定した接続を確保し、10時間の連続再生でちょっとした映画視聴にぴったり。イヤーパッドは肌触りの良いフェイクレザーを採用し、軽量設計で耳への負担を軽減。音質はフラット寄りでセリフの明瞭度が高く、エントリーモデルとして十分な性能を備えています。
オンイヤーヘッドホンが痛い場合の対処法は?
オンイヤーヘッドホンは耳介に直接パッドが当たるため、長時間装着すると圧迫感やしびれが生じやすいのが難点です。しかし痛みの原因は「側圧」「パッド素材」「装着角度」の3要素に集約されるため、ポイントを押さえて調整すればかなり改善できます。
本章では、工具不要で試せる側圧の緩和テクから、快適性を大幅に底上げできるイヤーパッド交換、装着角度の見直しまで具体策をステップごとに解説します。好きなヘッドホンを痛みなく使い続けたいという人は、ぜひ実践してみてください。
- 側圧を緩める方法
- イヤーパッド交換術
- 装着角度を見直す
側圧を緩める方法
耳への圧迫感の大半はヘッドバンドの側圧に起因します。まずはここを最適化しましょう。
側圧が強すぎる場合は、ヘッドバンドの内側に両手の親指を当て、外側へ少しずつ広げる ストレッチ”が有効です。1〜2cm拡げる→元に戻す動作を数回繰り返すとバンドが程よく馴染み、圧力が分散します。
金属フレームモデルは無理に曲げると折損のリスクがあるため、ティッシュ箱など幅のある物体をバンド中央に挟み、数時間置いて徐々にクセづけすると安全。さらに、ヘッドバンドクッションが薄い場合は、後付けのクッションパッド(マジックテープ式)を装着して頭頂部との接地面を増やすと荷重が分散し、耳への負担軽減にもつながります。
側圧調整後は楽曲を30分ほど聴いて痛みが出ないか確認し、再度微調整を行うと失敗がありません。
イヤーパッド交換術
パッドを替えるだけで装着感と音質を同時に底上げできる場合があります。
純正パッドが薄かったり硬かったりすると、圧力が一点に集中して痛みを感じやすくなります。社外品のメモリーフォームやジェル入りパッドへ交換すると、耳介の凹凸に沿って沈み込み、接触面積が増えることで圧力が分散。
さらに表面素材をプロテインレザーやベロアにすると通気性が向上し、蒸れやかゆみも抑えられます。交換作業は、多くのモデルが「爪ではめ込む」か「粘着リングを外す」だけの簡単構造。
型番専用品がない場合は、外径・内径・厚みを計測し、近いサイズの汎用品を選べばOKです。交換後は音の密閉度が変わるため、低域の出方や定位感が向上するケースも。
コストは数千円程度と手軽なので、痛み対策と音質チューニングを兼ねた一石二鳥の方法と言えます。
装着角度を見直す
装着位置を数ミリ調整するだけで、痛みが劇的に改善することもあります。
オンイヤーは耳介の中央にパッドが乗るのが基本ですが、人によっては少し前寄り・後ろ寄りにずらすほうが圧力が分散されます。まず鏡を見ながらヘッドバンドが水平になっているか確認し、カップの上下左右の角度を微調整しましょう。
ヒンジやスイーベル機構付きモデルなら、前後にわずかに傾けることで耳介の厚い部分を避けられます。またメガネユーザーはテンプルがパッド下に挟まらないよう、バンドを1段階伸ばしてカップ位置を下げると痛みが軽減。
外出先で手早く調整するコツは、頭頂部を支点にカップをハの字に軽く開くイメージで装着し、耳たぶ下のスペースを確保することです。角度を変えたら5分ほど音楽を聴き、違和感の少ないポジションを覚えておくと次回以降がスムーズです。
まとめ
オンイヤーヘッドホンは、携帯性と本格サウンドを両立できるちょうどいい選択肢です。本記事では構造の基礎からメリット・デメリット、用途別の選び方までを解説し、有線とワイヤレスの注目モデル10機種を厳選紹介しました。
さらに側圧やパッド交換など痛み対策も掲載したので、気になる悩みもすぐに解決できます。ぜひ本記事を参考に、自分のライフスタイルにぴったりフィットする一台を見つけ、快適なリスニング環境を手に入れてください。