ワイヤレスイヤホンは有線の音質には勝てない？理由やおすすめイヤホンも紹介

「ワイヤレスイヤホンは有線の音質に勝てない？」その疑問に答えます。本記事では音の遅延や圧縮、DAC/アンプの違い、接続安定性など“差が生まれる理由”をやさしく解説。

実際の音質差はどれくらいか、用途別の選び方、音質重視のおすすめ（ワイヤレス・有線各3選）までまとめました。

また、下記では【2025年最新】音質とコスパで選ぶ！おすすめワイヤレスイヤホンランキング20について詳しく解説してます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

ワイヤレスイヤホンは有線イヤホンの音質には勝てない？

結論は使い方次第。通勤や作業中など日常用途では最新ワイヤレスの完成度が高く、十分に満足できる音質です。

一方、静かな環境での集中リスニングや録音の確認では、有線のほうが情報量・安定性で有利な場面がまだあります。ここでは〈音質の違い〉〈プロが有線を選ぶ理由〉〈今も有線が支持される背景〉を順に解説します。

音質の違いは明確？

静かな部屋で良質な音源を聴き比べると、解像度・微小音の再現・低域の締まりで有線優位を感じやすいです。

理由はワイヤレスがコーデック圧縮や内蔵DSP処理、バッテリー制約の中で鳴らすのに対し、有線はプレーヤー側のDAC/アンプ能力をそのまま活かせるから。とはいえ最新の完全ワイヤレスは進化が著しく、日常使いでは差が目立ちにくいシーンも増加。結局のところ、「環境の静けさ」「聴くジャンル」「再生機器の質」が体感差を左右します。

プロも有線イヤホンを使う理由

制作・配信・舞台現場では、遅延と途切れのない監視が最優先。無線は電波干渉や電池残量でリスクが増えるため、確実性の高い有線が選ばれます。

さらに、有線は機材ごとの基準音量・音色を再現しやすく、同条件での再現性が高いのも利点。モニターは今、ここで鳴っている音を正確に掴む仕事道具なので、トラブル要因を減らせる有線が合理的というわけです。

長時間の現場でも充電を気にせず運用できる点も、プロ用途での強みになります。

なぜ今でも有線イヤホンが選ばれる？

ユーザー側の理由は明快で、電池不要の安心感、経年でのバッテリー劣化がない長寿命、再生機やケーブルを替えて音作りを楽しめる拡張性があります。

価格帯も広く、入門からハイエンドまで選択肢が豊富。ゲームや音ゲーのように遅延が不利になる用途では有線が安定し、外出先でも変換アダプタを使えばスマホ直結で確実に鳴らせます。OSアップデートやアプリ仕様に左右されにくく、買ってからもずっと同じ鳴りを保ちやすい点も、根強い人気の理由です。

また、下記では【2025年版】音質重視！有線イヤホンのおすすめランキング20選について詳しく解説してます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

ワイヤレスイヤホンは有線イヤホンの音質には勝てない理由

最新の完全ワイヤレスは十分高音質ですが、「厳密な比較」では依然として有線が有利な場面があります。

主な要因は、以下の４つ。順に噛み砕いて解説します。

音の遅延と圧縮が原因

Bluetoothは音声をコーデックで圧縮→送信→復号するため、その工程で遅延と情報の目減りが生まれます。

実効遅延は端末・OS・アプリ・コーデック（AAC/LC3/aptX系など）や「ゲームモード」の有無で変動し、動画の口パクずれや音ゲーの判定ブレに直結。さらに途切れ防止のバッファやANC/外音取り込みのDSP処理も遅延と音質変化の要因です。

一方、有線は圧縮・無線伝送を経ないため遅延が極小で、入力と出力の時間軸が揃いやすく、結果としてアタックの鋭さやリズムのキレを感じ取りやすくなります。

DACとアンプの違い

有線は再生機側（スマホの外付けDACやDAP、据え置き機）のDAC/アンプ性能をそのまま活用できます。出力電圧・電流供給・S/N・歪率・出力インピーダンス・ヘッドルームに余裕があり、ダイナミックレンジの広さや低域の制動力、微小音の階調表現が伸びやすいのが利点。

対して完全ワイヤレスは筐体が極小でバッテリー駆動の制約が厳しく、超小型のDAC/アンプと安全な音量制御が前提。近年の進歩で良い音は十分狙えますが、物理的余力の差は残りやすく、同価格帯で比べると有線のほうが余裕を感じるケースが多いです。

無線特有の接続不安定

Bluetoothは2.4GHz帯で多数機器が混在し、電波干渉や人体・金属・壁による遮蔽、満員電車や商業施設の混雑環境でパケットロスが起こりやすくなります。途切れやノイズ、左右非同期を防ぐための再送・補間処理は、聴感上の違和感や遅延増加につながることも。

マルチポイントや自動切替は便利な反面、接続先の行き来で一瞬ミュートや音質変化が発生しがちです。有線はケーブルが届く限り環境依存が小さく、安定した信号伝送ができるため、録音確認やライブ配信など止めたくない用途で選ばれます。

音の立体感と解像度

立体感（音場）や解像度は、位相精度・チャンネルセパレーション・ノイズフロア・ジッター管理など複合要因で決まります。

有線は高性能DAC/アンプや良質なアナログ段を使えるため、微細な残響や空気感、音像の輪郭、前後左右の定位が明瞭になりやすい傾向。一方、完全ワイヤレスは筐体内DSPで味付けを最適化し、聴感上のバランスを整えていますが、素材や電源の余裕の差から細部の階調で有線に及ばない場面が残ります。

もちろんチューニングの巧拙で例外もありますが、同条件なら有線が一歩リード、が現在の実情です。

また、下記では【2025年最新版】高級イヤホンおすすめランキング15選｜音質・デザインで選ぶハイエンドモデルについて詳しく解説してます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

ワイヤレスイヤホンと有線イヤホンの音質差はどのくらい？

体感差は環境・価格帯・装着で変わります。

移動中や騒がしい場所では差は小さく、最新コーデックのワイヤレスでも十分満足できます。静かな室内で良質な音源＋再生機を使い、丁寧に装着すると、同価格帯比較で解像度・低域の締まり・音場の見通しは有線が一歩リードしやすいのが実情です。

ただし上位の完全ワイヤレスは大きく進化しており、日常使いではほぼ同等に感じる人も多いはず。なお、イヤーピースの密閉や耳へのフィット、端末側のEQ設定は音の印象を大きく左右するため、まずはここを最適化すると差以上の改善が得られます。

迷ったら、移動・作業＝ワイヤレス／集中リスニング＝有線を目安に選ぶのがおすすめです。

音質重視のワイヤレスイヤホンのおすすめ3選

「ワイヤレスは有線に比べて音質が劣る」と言われがちですが、近年は技術の進化によりハイレゾ級の再生が可能なモデルも増えています。ここでは、特に音質にこだわりたい人向けに、臨場感・解像度・低遅延を高いレベルで実現したワイヤレスイヤホンを3つ厳選しました。

高級オーディオブランドからゲーム向けのプロ監修モデルまで、用途別に紹介します。

Bowers & Wilkins Pi8 (アンスラサイト・ブラック)

イギリスの高級オーディオブランドBowers & Wilkinsによる、フラッグシップ級ワイヤレスイヤホン。最新のハイレゾ対応BluetoothコーデックaptX Adaptiveに対応し、96kHz/24bitの高解像サウンドを実現。独自設計の2ウェイドライバー構成で、低域の迫力と中高域の透明感を両立します。ノイズキャンセリングも自然で、音楽の余韻や空気感をしっかり残すため、長時間のリスニングでも疲れにくいのが魅力です。外観も高級感があり、所有欲を満たす一台です。

ソニー ゲーミングイヤホン INZONE Buds:WF-G700N Fnatic監修

eスポーツチーム「Fnatic」が監修した、ソニーのゲーミング特化ワイヤレスイヤホン。低遅延伝送技術により、映像と音のズレを極限まで抑え、FPSやMOBAなど瞬時の判断が求められるゲームに最適。音質面では、足音や環境音などの細かな定位感を重視したチューニングで、勝率アップをサポートします。さらにノイズキャンセリングを搭載しており、周囲の雑音をカットしてゲームに集中可能。USBアダプター経由での安定接続も特徴です。

ソニー(SONY) ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM5

ソニーのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン。独自開発の統合プロセッサーV2とダイナミックドライバーXを搭載し、力強い低音から伸びやかな高音まで豊かに再現します。ハイレゾワイヤレス規格「LDAC」に対応し、対応端末では有線に迫る情報量で音楽を楽しめます。ノイズキャンセリング性能は業界トップクラスで、街中や電車内でも静寂な空間を確保。軽量かつ装着感の高いデザインで、音楽鑑賞から通話までオールラウンドに活躍します。

音質重視の有線イヤホンのおすすめ3選

有線イヤホンは、Bluetoothによる圧縮や遅延の影響を受けないため、音質面では今も根強い人気を誇ります。

ここでは、高解像度な再生能力を持つハイエンドモデルから、価格と性能のバランスが取れた名機まで、音楽のディテールを逃さず楽しめる有線イヤホンを3つ厳選しました。音質重視の方は必見です。

HiFiGo DUNU x Gizaudio Da Vinci IEM 2DD+4BA

DUNUと人気レビューサイトGizaudioが共同開発した限定モデル。2つのダイナミックドライバーと4つのバランスド・アーマチュア（BA）ドライバーを搭載し、低域の厚みと高域の伸びやかさを高次元で両立します。ハウジングは高精度CNC加工によるアルミ合金製で、不要な共振を抑えて純度の高いサウンドを実現。音場が広く、クラシックやジャズの細かなニュアンスまで描き出します。リケーブルにも対応し、長く愛用できる逸品です。

水月雨 Moondrop Kadenz カナル型イヤホン 有線 USB-C Type-C

中国発の人気ブランド水月雨（Moondrop）のUSB-C接続型有線イヤホン。内蔵DACにより、スマホやPCに直接接続するだけで高音質再生が可能です。独自チューニングにより、低音は締まりがあり、中高域は透明感のあるクリアな音質を実現。ASMRやボーカルメインの楽曲との相性も抜群です。Type-C接続なので最新スマホとの互換性が高く、外付けアンプを持たないユーザーでも手軽に高音質を楽しめます。

【VGP 殿堂入り金賞】SHURE シュア イヤホン 有線 SE215-CL-A クリア

プロも愛用する米国ブランドSHUREのロングセラーモデル。SE215-CL-Aは高遮音性とクリアなサウンドで定評があり、特にライブモニタリングやステージ用途で高い評価を得ています。着脱可能なMMCXケーブルを採用し、断線時もケーブル交換で長く使用可能。低音は力強く、中高域は聴きやすく調整されており、ジャンルを問わず活躍します。透明なクリアデザインは内部構造が見えるため、ガジェット好きにも人気です。

まとめ

結論、静かな環境で音質だけを比べれば有線が一歩上。

差の理由は、無線化に伴う圧縮と遅延、筐体サイズ由来のDAC/アンプの余力、そして接続安定性です。ただし最新ワイヤレスは日常利用では十分高音質で、通勤・運動・通話・ANCなどの便利さは圧倒的。迷ったら〈移動＝ワイヤレス／集中リスニング＝有線〉で使い分けが最適解です。

記事内の「音質重視のワイヤレス／有線おすすめ3選」から自分の用途と予算に合う一本を選びましょう。