boseの有線イヤホンが生産終了？おすすめの中古製品や修理方法も紹介

「最近Boseの有線イヤホンが店頭から消えた…もしかして生産終了？」そんな疑問を持つファンは少なくありません。本記事では生産終了の背景や代替モデル、中古・アウトレットの賢い選び方、さらに故障時の修理方法まで徹底解説。

名機を長く楽しむための最新情報に加え、パーツ供給状況や互換イヤーチップ情報も網羅。これから購入を検討している人も愛機を延命したい人も、ぜひ参考にしてください。

boseの有線イヤホンは生産終了したの？

結論から言うと、Boseが自社オンラインストアで販売していた代表的な有線イヤホンシリーズ──QuietComfort 20（QC20）、SoundTrue Ultra、SoundSport In‑Earなどは2020年前後を境に国内外で生産終了となりました。

公式サイトの商品ページはアーカイブ化され、現在は、在庫終了、サポート対象のみと明記。店頭で新品を見かけることはほぼないものの、パーツ供給は当面続く見込みで、修理・中古流通を利用すれば今でも入手とメンテナンスは可能です。

ここではその背景と代替モデルの現状を解説します。

生産終了の背景

スマートフォンから3.5 mmイヤホン端子が急速に消えた2016年以降、Boseの売上比率は完全ワイヤレスイヤホンとBluetoothヘッドホンへシフト。アナログケーブルによるノイズキャンセリング（QC20の強み）より、SoC内蔵で機能を一体化したワイヤレス設計のほうがコスト・開発スピードともに優位でした。

また、有線モデルの薄利多売構造は部品供給コスト高騰で採算割れが懸念され、2020年の新型コロナ禍による生産調整がトドメに。こうしてBoseは新製品はワイヤレス専念と舵を切り、既存の有線ラインは在庫限りでフェードアウトしたというわけです。

代替モデル現状

現行ラインナップで最もQC20に近いポジションはUSB‑C接続の「QuietComfort Earbuds II」ですが、完全ワイヤレスのためケーブル経由のロスレス接続は不可。一方、音質傾向を重視するなら有線ヘッドホン「QuietComfort 45」を＋Lightning/USB‑CドングルDACで使う方法もあります。

どうしてもイヤホン形状で有線を維持したい人は、サードパーティのBose互換イヤーチップ付きカスタムIEMや、Shure・SennheiserのハイブリッドNCモデルが実質的な後継候補。Boseファン向けには中古市場で状態AランクのQC20が1万円前後で流通しており、公式サポートもイヤーチップとバッテリー交換に限定して継続中。

つまり完全新品こそ望めないものの、中古＋純正パーツを組み合わせれば、今でもBoseらしい有線リスニング環境は構築可能です。

boseの有線イヤホンがいまだ人気の理由

ワイヤレス全盛の今でも、Boseの有線イヤホンは中古市場や愛用者コミュニティで根強い支持を獲得しています。充電不要の安定駆動に加え、Bose独自のノイズキャンセリングや豊かな低音は現在の完全ワイヤレスでも置き換えが難しい魅力。

ここからはなぜ今も選ばれるのかを3つの視点で掘り下げます。

ノイズキャンセリング機能付き

まず注目したいのが、バッテリーモジュール搭載型ならではの強力なノイズキャンセリング性能です。

QuietComfort 20やQC30に代表されるBoseの有線NCイヤホンは、専用バッテリーによる高電圧駆動でドライバをコントロールできるため、低周波から中高域までノイズ低減幅が広いのが特徴。電波干渉を受けないアナログケーブル接続なので、飛行機内や地下鉄など電磁ノイズが多い環境でもキャンセル性能が安定します。

ワイヤレス機と違って音声信号に遅延がなく、eスポーツや動画視聴時に口と音がずれるストレスが皆無なのも大きなメリットです。

マイク搭載で通話が可能

続いて押さえておきたいのが、インラインリモコン一体型マイクが優秀で通話専用機としても現役という点です。

Boseの有線イヤホンは3ボタン式リモコンを搭載し、クリアなMEMSマイクでスマホ通話やZoom会議に即対応。ワイヤレスと違いバッテリー切れの心配がなく、重要な会議中に音が途切れるリスクを最小化できます。

リモコンは物理ボタンのため冬場の手袋操作も確実。さらにノイズキャンセリング機能が通話マイクにも作用し、周囲がざわついたカフェでも相手に自分の声をクリアに届けられるのも高評価ポイントです。

BOSEサウンドの魅力

最後に語らずにいられないのが、Boseらしい包み込む低音と自然な中高域のチューニングが健在であることです。

Boseの有線モデルはTriPortテクノロジーとアコースティック・ノイズキャンセリング回路の相乗効果で、コンパクトなハウジングからは想像できない豊かな低域を再現。中域には軽いウォーム感を持たせつつもボーカルが埋もれないバランスに仕上げられ、ロックからジャズ、映画鑑賞までジャンルを選びません。

電源を入れた瞬間にBoseらしいと感じる包容力のあるサウンドは、最新ワイヤレスでも完全には再現できず、だからこそあえて中古でも欲しいという熱狂的ファンが絶えないのです。

boseの有線イヤホンはアウトレット・中古品なら購入可能！

Bose直営アウトレットや家電量販店のリファービッシュコーナー、e☆イヤホン・フジヤエービックなど専門中古ショップを活用すれば、生産終了モデルも状態Aランク品が1万円前後で入手可能です。公式アウトレット品は初期不良交換と最長90日保証が付き、ケーブルやイヤーチップも新品同梱。

中古品でもバッテリーモジュールやイヤーチップは純正パーツ単位で取り寄せ交換できるため、メンテナンス性も心配無用です。価格相場は発売当時の半額以下が目安。

入荷は不定期なので、在庫通知サービスやX（旧Twitter）の入荷速報アカウントをフォローしておくと買い逃しを防げます。

【アウトレット・中古】boseの有線イヤホンのおすすめ5選

新品ではすでに店頭から姿を消しつつあるBoseの有線イヤホンですが、アウトレットや中古市場を探せば名機と評判のモデルを今でも手に入れられます。ここでは、装着感と高音質を両立した定番からスポーツ向けモデルまで、初心者にも選びやすい5機種を厳選しました。

Bose QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones

耳栓のように周囲の雑音をスッと消してくれる静寂性能が魅力のインイヤー型ノイズキャンセリング（NC）イヤホン。バッテリーを内蔵した小型コントロールモジュールを介して有線接続するため、充電切れでもパッシブ再生が可能です。航空機内やオフィスなど騒音環境で集中したい人には今なお指名買いが多く、2025年春時点の中古相場は8,000〜15,000円前後。購入時は「NC作動時のホワイトノイズ」「バッテリー劣化による動作時間短縮」の2点を確認しましょう。

Bose SoundTrue In Ear Headphones

ナチュラルで聴き疲れしにくいBoseらしいサウンドを、手軽な価格で楽しめるベーシックモデル。独自のStayHearチップが耳穴にやさしくフィットし、長時間リスニングでも痛くなりにくいのがポイントです。低域が程よくふくらみ、中高域の解像感も確保されているため、ポップスからジャズまでジャンルを選びません。中古価格は4,000〜7,000円台で、リモコン付きケーブルが断線していないか要チェック。音質重視でNCは不要という人に最適です。

Bose SoundSport in‑ear headphones

ジム通いやジョギング用に愛用者が多いスポーツ向けモデル。防滴設計とズレにくい「StayHear Sport」チップを採用し、汗をかいても安定した装着感をキープします。低音にパワーを持たせたドンシャリ傾向で、リズムがはっきり聴こえるためワークアウトとの相性も抜群。リモコンマイクを備え、トレーニング中の通話もスムーズです。中古相場は5,000〜9,000円程度。シリコンチップの欠品や変形がないか、ケーブル根本に亀裂がないかを確認しましょう。

Bose QuietComfortシリーズ カナル型イヤホン ノイズキャンセリング

スマホとの親和性を高めたインラインリモコン搭載が特長で、音量調整や再生操作、通話切り替えが手元で完結します。深く静かなNC性能に加え、Bose独自のAwareモードを使えばワンタッチで周囲音を取り込めるため、駅アナウンスの聞き逃しを防げるのも便利。中古価格は1万円前後が目安。付属の充電用Micro‑USBケーブル欠品が多いので、互換ケーブルの有無を確認して購入しましょう。

Bose in-ear headphones BOSE‑IE

2006年発売の初代インイヤーBOSE‑IEは、独特の縦長ノズルとウィング状チップにより軽い装着感を実現したレジェンド的存在。今の基準では低域がやや控えめながら、中域の抜けが良く自然な音場が楽しめます。古いモデルゆえ中古相場は3,000〜6,000円と手頃ですが、イヤーチップやポーチなど付属品が揃っているとコレクター価値がアップ。経年劣化でケーブル被膜が硬化している個体もあるので、柔軟性と音途切れの有無を必ずチェックしてください。

もしもboseの有線イヤホンが壊れたら？修理方法を紹介

片耳しか聞こえない、ノイズが乗る、リモコンが反応しない等、長年愛用していると、どんな名機でも故障は避けられません。しかしBoseの有線イヤホンはパーツ単位での供給が続いており、症状に合った対処をすれば復活できるケースも少なくありません。

ここでは費用と納期の目安、自分でできる応急処置、そして公式サポート利用の流れを順に解説します。

修理費と納期目安

まずは修理するといくら掛かり、どれくらい待つのかを把握しましょう。

受付から返送までは平均10〜14営業日ですが、年末年始や大型連休を挟むと3週間以上かかることも。急ぎで使う予定がある人は、混雑期を避けるか、代替機をレンタルするサービス（e☆イヤホンで1日660円〜）を活用すると安心です。

応急処置の手順

修理に出す前に自分で確認したい！という人向けに、症状別の応急処置を紹介します。

どの処置も復旧しなければ即修理に切り替えることが大切です。

公式サポートに依頼

最終的にプロへ預ける場合は、Bose公式サイトの製品サポートページから進みます。

手順は①シリアル番号入力→②症状チェック→③見積もり確認→④集荷依頼の4ステップ。ウェブ申し込み後24時間以内に集荷キットが届き、梱包して業者に渡せばOK。

見積もりが想定より高額だった場合は、キャンセル料無料で返却してもらえるので安心です。返送後は90日間の修理保証が付き、同じ箇所が再度故障した場合は無償再修理の対象。

なお、保証外・部品在庫切れと判断された場合でも、QC20やSoundSport In‑Earのような旧モデルは同等品アップグレード交換を提案してもらえるケースがあるので、ダメ元で相談する価値は大いにあります。

まとめ

Boseの有線イヤホンは公式では生産終了したものの、今でも中古・アウトレットで状態の良い個体を入手でき、純正パーツ供給と公式修理サービスも当面継続しています。強力なノイズキャンセリング、遅延ゼロの有線接続、そして包み込む低音というBoseサウンドはワイヤレスにはない魅力。

購入時はバッテリー劣化と付属品欠品をチェックし、故障時は応急処置で症状を切り分けてから公式サポートに依頼すれば、コストと時間を最小限に抑えられます。名機が手元にある人はメンテナンスで長寿命化を、新しく手に入れたい人は中古相場と入荷速報をこまめに追い、Bose有線イヤホンならではのリスニング体験をこれからも楽しみましょう。